トップメッセージ

事業を通じて新しい価値を創造することで、社会的責任を果たしていきます

NRIは、常に顧客や社会の視点に立ち、課題の本質を捉えてその解決を図ることを基本姿勢としています。まず企業や社会が抱えている課題を的確に捉え、そしてそれらに対して、情報システムの活用を含めて、どのような解決策を生み出せるのかを考え抜くプロセスを大事にしています。
さまざまな社会課題の中には、次世代に先送りすることが許されないものや、グローバル・リスクとして深刻化しうるものが増えてきました。そのような状況にあって、NRIが課題解決に貢献できる領域は幅広くありますが、その中で重点的に取り組むべきものを「CSR重点テーマ」として特定しています。
具体的には、ステークホルダーの意見や国際動向をもとに社会課題を捉えた上で、「未来に向けた持続可能な社会づくり」「人々の暮らしを支える情報インフラの提供」「イノベーションを創出する人づくり」の3点を、昨年度と同様に重点テーマとして掲げました。

「未来に向けた持続可能な社会づくり」には、2014年に始まったNISA(少額投資非課税制度)や、2016年1月から開始されるマイナンバー制度(社会保障・税番号制度)のような事例があります。このような持続可能な社会づくりに関する制度設計と、情報システムを活用した制度運営は、密接に関係しています。NRIはこれら社会制度の設計段階から関与し、調査研究や政府への提言を行うとともに、制度に対応した情報システムを開発・提供することで社会変革に貢献していきたいと考えています。

「人々の暮らしを支える情報インフラの提供」では、クラウドコンピューティングの普及やビッグデータの活用、さらにはIoT(Internet of Things:モノのインターネット)など、新たな情報技術に対する社会の大きな期待があります。しかし情報技術や情報システムは、課題を解決するための手段であり、目的ではありません。情報化社会の進歩は、市民生活や経済活動の利便性・効率性を飛躍的に高める一方、大規模な情報漏洩やサイバー攻撃など、情報セキュリティ面のリスクをもたらしています。情報システムという重要な社会インフラを担うNRIは、常に最高水準の情報セキュリティを確保し、情報化社会の安心と安全を支えることが、最も基本的な社会的責任であると考えています。

「未来創発」を実現するためには、新しい価値や枠組みを考え、変革を創出する人材が欠かせません。それを解決するテーマが「イノベーションを創出する人づくり」です。社内では、健康経営の推進や、「女性」「グローバル社員」の活躍などダイバーシティ(人材の多様性)の推進と、人材マネジメントの改革にも力を入れています。
さらに、NRIが社会的に責任ある事業活動を進めていく上で、パートナー企業との協働が不可欠です。国内外のパートナー企業と共に発展し、相互に尊重し合える関係を築いていきます。また、日本や世界の未来を支える学生たちを育てていくことも大切です。NRIグループでは、若者の育成を支援するさまざまな施策に取り組んでいきます。

今後とも皆さまの力強いご支援をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

株式会社野村総合研究所
代表取締役社長

此本 臣吾