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CSRトピックス:津波の被害に遭った福島県立いわき海星高校に中古パソコン50台を寄贈

2011年11月15日、野村総合研究所(以下、NRI)は、株式会社ティーズフューチャー(以下、ティーズフューチャー)と共同で、福島県立いわき海星高等学校(以下、いわき海星高校)に中古パソコン50台を寄贈しました。

いわき海星高校は海岸線に隣接して立地しているため、3月11日に発生した東日本大震災の大津波が堤防を越えて押し寄せ、福島県内では唯一、津波の被害を受けた高校です。

校舎1階部分だけでなく、別棟の実習施設、視聴覚施設、体育館などが壊滅的な被害を受け、生徒たちは近くの県立小名浜高校を間借りして、授業を受けています。情報処理等の授業で使用していたパソコンの多くが流失したことから、数ヶ月にわたってパソコンを使った授業を受けることができない状況です。

1階部分の被害が甚大な校舎
1階部分の被害が甚大な校舎

周囲の壁と機械類のほとんどが流され、外壁代わりに黄色いシートで覆われた機械実習室
周囲の壁と機械類のほとんどが流され、外壁代わりに黄色いシートで覆われた機械実習室

砂や瓦礫が堆積し、現在も使用できない体育館
砂や瓦礫が堆積し、現在も使用できない体育館

NRIでは、2007年からIT教育・職業訓練などに寄与することを目的に、業務に使用したパソコンの寄贈を、ティーズフューチャーと共同で推進しています。NRIはいわき海星高校がパソコンを必要としていることを知り、OSのインストールされた中古デスクトップパソコン50台を寄贈すべく、ティーズフューチャーと準備を進めました。

しかしながら、教室や校庭に堆積した砂や瓦礫の撤去は、県内外のボランティアによる支援活動により進んでいたものの、電気施設などのインフラの復旧が遅れていました。

このたび、ようやく教室や電源の確保にめどがついたことから、設置の運びとなり、東京からトラックで輸送したパソコンは、情報通信科3年生の生徒と先生方の約20名の手で、3階の教室に搬入・設置されました。

いわき海星高校は年内を目標に、必要なインフラが整い次第、元の校舎に戻る予定ですが、校舎1階部分の復旧にはまだ時間がかかるため、しばらくは2階、3階の教室で授業を行うそうです。

情報通信科3年生全員でPCを搬入
情報通信科3年生全員でPCを搬入

元標本室だった仮設の情報処理教室にパソコンを設置
元標本室だった仮設の情報処理教室にパソコンを設置

いわき海星高校の屋上に掲揚されたP旗
いわき海星高校の屋上に掲揚されたP旗

P旗プロジェクト

いわき海星高校は、昭和9年に水産高校として発足しました。現在は、「海洋科」、「食品システム科」、「情報通信科」、「海洋工学科」を有するなど、海に関わる専門家を養成する高校です。
船舶エンジンの整備や機械加工を学ぶための実習室や、缶詰を製造する施設など、普通科の高校にはない設備を有していましたが、大津波で多くの設備・備品が流失してしまいました。
こうした状況のなか、生徒会が主導し、生徒自ら「P旗プロジェクト」と名づけた学校復興プロジェクトを立ち上げました。
P旗には、国際信号旗で「本船は出航準備中。乗務員は帰船せよ」という意味があります。いわき海星高校は、この旗をプロジェクトのシンボルとして屋上に掲揚し、全校生徒を挙げ、復興に取り組んでいます。

●箱崎校長先生のコメント

航空写真をもとに被災の状況を説明される箱崎校長
航空写真をもとに被災の状況を説明される箱崎校長

校内に2つあるコンピュータ室のうち、1階のコンピュータ室が津波の被害を受け、また、校舎全体の電源復旧が遅れていたことから、今年度前半はコンピュータを使用しての情報処理関係の授業が全く行うことができませんでした。そのような時に、今回ご支援いただきました機器により、生徒たちの意欲をそぐことなく、今年度末までには遅れていた情報処理関係の授業を取り戻す見通しをたてることができました。本当に有り難うございました。
生徒も職員も厳しい教育環境の中ではありますが、本校復興に向けて、校是であります「挑戦・創造・前進」の精神のもと、頑張っていきたいと考えております。