金融ITフォーカス 2024年6月号
金融ビジネスにおいて、制度変更への対応、経営の効率化・コスト削減に加え、付加価値の追求が常に求められております。この付加価値の源泉は、金融技術と情報技術の融合によって生まれると考えます。「金融ITフォーカス」は、そういった視点を取り入れ、金融ビジネスが大きく変化していく方向性をわかりやすく伝えます。
発行時期 : 毎月5日発行(原則)
誌型 : A4版・16ページ(通常)
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特定の上場会社に関する重要な未公表情報を入手した者が、当該会社と経済的にリンクする別の会社の株式やETF等を取引する行為は「シャドー・トレーディング」と呼ばれる。そうした取引が違法なインサイダー取引だとする判断が、米国の裁判所で示された。
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アセットマネジメント
野村総合研究所が実施したアンケート調査によると、アクティブ投信に投資する人はインデックス投信の半分程度だが、現役世代の関心度が高いことがわかった。また、銘柄選定が投資へのハードルとなっているという課題が浮き彫りにされた。投資拡大のためには仲介機関の役割が欠かせないと考える。
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AIイノベーション
生成AIのイノベーションを素早く業務に活用し、生産性や付加価値を向上させることは経営上極めて重要である。一方、適切なコントロールへの社会的な要請もある。生成AIの活用推進を止めず、かつ安全に活用できるようなガバナンスモデルとしてアジャイル・ガバナンスが注目される。
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AIイノベーション
現在の生成AIを支えているのは「Transformerモデル」と呼ばれるアーキテクチャだ。このアーキテクチャの優秀性は大規模言語モデル(LLM)の登場で証明された。一方で、LLMの課題・限界も指摘されている。この課題・指摘を解消するために小規模言語モデル(SLM)と呼ばれるモデル構築が加速している。SLMは生成AIの景色を変えてしまうかもしれない。
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デジタルイノベーション
新たなクラウドコンピューティングとして、業界向けのインダストリークラウドやデジタル主権を担保するソブリンクラウドが注目を集めている。クラウドファースト時代から本格的なマルチクラウド時代が到来するなか、クラウドに対するユーザー企業の向き合い方も変わってこよう。
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数理の窓
今年3月、静岡県の三島〜修善寺を結ぶ伊豆箱根鉄道駿豆線において、超電導ケーブルから供給された電気を使った営業列車の運行が開始され、話題を呼んでいる。超電導ケーブルとは、低温下で金属が電気抵抗ゼロとなる超電導の技術を活用したケーブルで、電力を損わず電気を送ることができる。伊豆箱根鉄道とともにプロジェクトを推進している鉄道総合技術研究所によれば、営業列車での利用は世界初の試みだという。
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『金融ITフォーカス』編集事務局
E-mail:focus@nri.co.jp