本調査研究は、厚生労働省の平成28年度生活困窮者就労準備支援事業費等補助金(社会福祉推進事業分)を受けて(株)野村総合研究所が実施した調査研究です。
多様かつ複合的な要因から社会的排除の状態に陥ることによって生じる「生活困窮」は、問題が多様化・複雑化・長期化する傾向を抱えています。
そのため生活困窮に陥った方々は、どのような事象が契機となって困窮に至ったのか等を、ライフヒストリーを遡って分析することによって「生活困窮」に陥るメカニズムを把握・分析しておくことが重要です。
そこで、本研究事業では、規模の大きな量的調査(調査票によるアンケート調査)を実施することで、生活困窮ケースの状況及び多様なケースがどのようなプロセスを経て困窮に至るのか、その背景やメカニズムを把握・分析することを目的として実施しました。
生活困窮者の属性や困窮内容及びターニング・ポイントの連関性などを主要な生活困窮類型(主要ターニング・ポイント類型)別に提示しています。
調査にご協力くださった皆様に感謝申し上げるとともに、ここに報告書を掲載致します。