2019年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。
日本経済は息の長い景気回復の中で緩やかな拡大を続けてきましたが、国際情勢の不透明感の高まりに伴い、一部には変調の兆しも感じられます。しかし、昨年は、わが国企業によるデジタル化への対応が本格的に立ち上がるなど、デジタル化投資は揺るぎのない大きな潮流になりつつあります。
NRIグループとしても、昨年はデジタルトランスフォーメーションに関連する分野を中心に着実な成果を挙げることができました。デジタルトランスフォーメーションの真価を引き出すには、旧来の発想にとらわれないビジネスモデルの構想力が求められます。NRIグループの強みでもあるコンサルティングとソリューションによる総合力を発揮し、お客様の経営層への訴求力に磨きをかけて、今年もデジタル領域における事業拡大を加速してまいります。
また、グローバル分野においても、オーストラリア市場でのASGによる大型案件の獲得が進展し、さらに、グローバル金融機関向けサービスの拠点をインドに設立するなど、順調に事業が拡大しました。
今年は、長期経営ビジョンであるVision 2022の最終年度を見据えた、次期中期経営計画がスタートします。我々を取り巻く変化のスピードは衰えることはありませんが、未来社会をしっかりと構想し、「お客様の信頼を得て、お客様とともに栄える」という使命に向かって歩み続けていく所存です。
新しい元号の下、次の時代の幕開けとなるこの年を輝かしい一年にしてまいります。