2014年3月5日、6名の有識者をお迎えして、「CSRダイアログ」を開催しました。ダイアログでは、NRIグループの事業、コミュニケーション活動、社会貢献活動などに対して忌憚のないご意見をいただきました。いただいた貴重なご意見は、これからの経営、CSR活動に活かしていきます。
NRIへのひと言
(五十音順/所属、役職は2014年3月時点)
大久保 和孝氏
(新日本有限責任監査法人CSR推進部長)
CSRをコンセプトに、企業とNPO、地域を結ぶ付加価値ある地域の取組みを支援。各地の地域活性化アドバイザー、政府の委員など
NRIの社員一人ひとりが自分の会社の価値を語れるようにならないと、企業の強みが顧客に伝わらない。「こんな商品、サービスがあります」と売り込んでも、他社との差別化にはならない。顧客と価値が共感できて初めて、「NRIと是非、仕事したい」と思われるものだ。
尾関 謙一郎氏
(明治学院大特命教授、メディアと広報研究所主宰)
読売新聞で、社会部記者、経済部記者、デスクを担当した後、本社宣伝部長やヴェルディ、プランタンで広報を担当。現在は、大学で広報論やマスコミ論を教える
BtoBの企業でも、新たな顧客開拓や市場評価を高めるためには、一般社会に対する積極的なコミュニケーション活動が重要だ。NRIは、CSRを含め積極的な姿勢であるが、「NRI」「野村総研」という二つのコーポレートブランドを有するなど戦略上の課題もみられる。
小林 暢子氏
(日経情報ストラテジー編集長)
「日経情報ストラテジー」の創刊に携わるほか、「日経コンピュータ」「日経IT21」「日経ビズテック」などを担当。2013年10月から現職
NRIは学生や社会に対してさまざまな取組みをしているが、一つの企業イメージを結ぶには至っていない。NRIと接点のない企業からは「自分たちとは関係のない会社」と思われているのではないか。だとすると、それは日本のためももったいないことだと思う。
徳丸 健太郎氏
(資生堂 国内化粧品事業部Web事業推進部課長)
リアルとwebを融合した、資生堂の新サービス「Watashi+」の企画・立ち上げを担当。現在は、同サービスのサイト運営・各種プロモーションなどを推進
一人ひとり異なる顧客ニーズに対して精度の高いマーケティングを実現できるのが、デジタルマーケティングの強みだと考えている。私たちは次世代の美容サービスの提供に取り組んでいるが、NRIにはパートナーとして同じ思いを共有して支援してもらっている。
宮地 正治氏
(モルガン・スタンレーMUFG証券エグゼクティブ ディレクター)
1994年以来証券アナリストとして、情報サービス業界及び企業の調査を担当。NRIについては、2001年の上場から継続的にカバレッジ
NRIのバリューは「先回りする力」と「仕組みをつくる力」だと思う。NISAや共同利用型システム「STAR」などはその好事例。こうしたバリューを、もっと自己アピールすることで、株式市場もNRIは他社とはここが違うんだとより認識を深めると思う。
山田 悦朗氏
(富士通ネットワークソリューションズ株式会社常務取締役)
富士通広報IR室長、パブリックリレーションズ本部長を経て、2012年から現職。また日本PR協会の副理事長としてPRの啓発普及に努める
NRIは新たな市場に対しもっと提案を行い、顧客とともに様々なシステムソリューションを作り上げていくべきだ。そして、それを一つずつしっかり発信することで、新しい領域が広がるとともに、NRIが広く世の中を支えているというイメージがもっと出せると思う。
- マテリアリティへの取り組み
- 創出する価値
- 価値を生み出す資本
- 経営基盤(ESG)