本プログラムは、複数の資産運用会社と協力しながら、NRIが株式会社ブイキューブ¹に委託してXR CLOUD²上にメタバース空間を制作し、参加する高校生がそれぞれアバターとなってメタバース空間で動きながら投資体験ができるものです。キャンパス内では、高校生が過去にタイムスリップして、投資信託を売買しながら資産形成の疑似体験を行うことができます。また、さまざまな楽しませる仕掛けを作ることで、高校生が興味を持って取り組むことができる内容となっています。オンライン方式で提供するため、学校の立地に左右されず、遠隔地であっても専門性の高い授業を楽しく、均質に、誰もが受けられる機会を実現できます。

本プログラムの概要と特長

本プログラムでは、生徒がメタバース空間に入った直後、金融の基礎知識を楽しく学ぶことができます。その後、生徒はメタバース空間内で、20年前から現代に至るまで何度かタイムスリップし、それぞれの時代の経済状況やマーケットに関わる情報を集め、各時代に存在する投資信託を選んで売買します。最終的に生徒は、自分が購入した投資信託の運用結果を確認すると共に、ディスカッションを通じてそのような運用結果になった理由についての思考を深め、金融や投資への興味を高めることができます。

（図1）「資産運用キャンパス」の概要イメージ

本プログラムの特長は以下となります。

①メタバースの特性を活かし、疑似体験やギミックを利用することで、生徒が楽しく、ゲーム感覚で取り組める参加型の授業が可能 ②メタバース空間で実施することで、ICT（情報通信技術）環境があれば、全国どこからでも参加が可能 ③専門家による教育コンテンツを事前に準備することで、学校の教師が金融の勉強をする負担を軽減 ④複数の資産運用会社と協力して、NRIがカリキュラムを作成することで、学校側は、単独の金融機関が提供することによる営業色を気にせず、安心してプログラムを採用することが可能 ⑤テストによる知識の習得度の判定など、履修のための教育評価ができるプログラムとすることで、学校が正規の授業として採用するための意思決定がスムーズ

実証実験では高校の先生や生徒に体験してもらい、本プログラムの金融教育への効果や妥当性を検証する予定です。実証実験の終了後、2024年度よりサービス化を目指していきます。

NRIは今後も、デジタル技術と金融知識を融合し、資産運用業界ならびに学校教育の発展のために貢献していきます。

• ¹  

  ビジュアルコミュニケーションサービスを提供：
  https://jp.vcube.com/

• ²  

  monoAI technology株式会社が提供するメタバースプラットフォーム：
  https://xrcloud.jp/

ご参考

実証実験に参加してもらえる高校を募集します

なお、応募多数の場合は、先着順とさせていただきますことをご了承願います。