20世紀、中国は、社会主義体制から市場経済への改革を進めてきた。呉敬璉は、その理論的指導者として長年、活躍している経済学者である。その影響力は、学界のみならず、経済界さらには共産党指導部にも及ぶ。現在の習近平政権が進める改革路線も呉の主張に近い。中国でノーベル経済学賞にも最も近いと言われている。
代表的な論文や自伝的なエッセイ、停滞する中国の改革を再生させるための提言を収録する。中国経済だけではなく、今後の中国情勢に関心のある人に必携の1冊。
呉 敬璉 [著]、曽根 康雄 [監訳]、神宮 健ほか[訳]
NTT出版 発行
2015年3月23日 発行
定価:本体3,800円+税
主要目次
序論
第1部 現在の課題――中国の改革からどのような21世紀型経済が現れるのか?
第2部 自叙伝――社会的に献身した知識人コミュニティーの数世代に跨る歴史
第3部 中国の経済改革を設計する
第4部 改革アジェンダを拡大する
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