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GX(グリーントランスフォーメーション)

Green Transformation

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GX(グリーントランスフォーメーション)とは

GXとはGreen Transformation(グリーントランスフォーメーション)の略語。
化石エネルギー中心の産業・社会構造を、クリーンエネルギー中心の構造に転換していく、経済社会システム全体の改革への取り組みを指します。
(読み:ジーエックス)

強く求められるGXの実現

気候変動問題に対応し、脱炭素社会を実現することは、世界共通の重要課題であり、脱炭素への対応は、近年、事業を営むすべての企業・団体等にとっての重要な経営課題となってきています。特に、日本国内においては、2020年10月の菅首相(当時)による「2050年カーボンニュートラル宣言」以来、脱炭素に向けた流れが急激に加速しました。さらに、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻等をきっかけに、エネルギー安全保障上の問題が改めて認識されたことも受け、「産業革命以来の化石エネルギー中心の産業・社会構造をクリーンエネルギー中心へ転換させ、経済社会システム全体を変革させること」、すなわち「GXを実現すること」が強く求められるようになりました。

業種業界横断の取り組みが求められるGX

GXは、経済社会システム全体の変革であるため、一部の産業や企業のみが取り組めばよいということではなく、業種業界横断的で、かつ消費者も巻き込んだ取り組みが必要となります。
例えば、資源・エネルギー部門においては、S+3E(安全性:Safety、安定供給:Energy security、経済性:Economic efficiency、 環境:Environment)を大前提に、エネルギー源の脱炭素化の推進が求められます。また、産業部門においては、新技術開発や新事業開発を通じてカーボンニュートラルに貢献する材・サービスの提供、それらを通じた国際的な産業競争力の強化が期待されます。また、こういった企業等の活動を支えるための新たなファイナンス手法の確立・普及といった金融部門の活躍も重要となってきています。

図表 GX施策の対象別体系

出所)経済産業省「世界全体でのカーボンニュートラル実現のための経済的手法等のあり方に関する研究会 中間整理」(2021年8月)、 内閣府「GX実現に向けた基本方針」(2023年2月)より作成

GXに向けた取り組み:GXリーグ

GXに向けて様々な政策・制度が導入され、多くの団体・企業が取り組みを行ってきています。その代表例が、2022年に経済産業省によって設立された「GXリーグ」です。
GXリーグは、GXに向けた業種業界横断の取り組みを加速させるために、GXに積極的に取り組む企業群が、その実現のための市場創造やルールメイキングを行い、また自ら掲げた目標に向けて自主的な排出量取引を行う場です。2023年現在、500社以上の企業がGXリーグに参画をし、経済と環境及び社会の好循環を実現するための議論や実践的な取り組みを行っています。

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