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ベンチマーキング/ベストプラクティス

Benchmarking/Best Practice

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ベンチマーキング/ベストプラクティスとは

ベンチマーキングとは、同じプロセスに関する優良・最高の事例(ベストプラクティス)を分析し、業務効率向上へとつなげる経営手法。

ベンチマーキングは、自社のビジネスプロセスの非効率な箇所を改善するため、同じプロセスに関する優良・最高の事例(ベストプラクティス)と比較分析を行う手法です。1989年にロバート・C・キャンプが提唱しました。

ベストプラクティスはベンチマーキングする際に参照とする相手を指します。業務改革を効率的に進めるためには、適切なベストプラクティスを選ぶことが重要です。必ずしも同業他社に限らず、改善したいプロセスで飛躍的な効率を実現していることが求められます。

世界一流の事例を取り込む

ベンチマーキングの優良事例としては米国ゼネラル・エレクトリック社の全社改革が有名です。1980年代に、CEOのジャック・ウェルチのリーダーシップの下、世界一流の効率性を有する日米欧の製造業を訪問し、各社の取り組みを分析して、自社への取り込みを試みました。

もう1つの有名な事例としては、サウスウエスト航空があげられます。自社の収益性を決定するのは、機体の回転率であり、そのためには機体が空港に駐機している時間を極小化する必要があると考えた同社は、カーレースのコックピット・クルーの給油・車体整備プロセスをベンチマークしました。その結果、同社は飛躍的に短い機体駐機サイクルを実現しました。

経営陣のコミットメント

一方、日本企業はベンチマーキングに関しては、あまりうまくいかなかったようです。

最も典型的な失敗のパターンは、他社事例の研究はしたものの、経営陣のコミットメントや社内の関係組織の協力を得られず、業務変革につながらなかったというものです。ベンチマーキングは、世界一流のプロセスを研究するだけでは完遂しません。最も重要なのは、そのプロセス要素を自社に取り込み、自社の業務プロセスを抜本的に見直し、効率化を実現することであり、日本企業はこの部分が欠けていたと考えられます。

ベンチマーキング成功のためにはまず経営陣のコミットメントが重要なのです。

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