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グローバル・スタンダード

Global Standard

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グローバル・スタンダードとは

世界中どこでも適用される基準や規格。世界を相手に競うためには、日本主導でこれを形成することも重要。

グローバル・スタンダードは、特定の国や地域、企業などだけで適用される基準ではなく、世界中の誰もが共通に利用することができる基準や規格、ルールを指します。

公的な認証ばかりが標準ではない

今、世界経済で起きている市場統合や貿易・投資の自由化、情報化の進展、規制緩和の流れなどを受けて、ボーダーレスな世界市場が形成されつつあります。この巨大な市場を円滑に機能させるためには、参加するプレーヤー相互に共通する行動や判断の基準、ルールといったものが必要です。これがグローバル・スタンダードです。

今日のグローバル・スタンダードは、主にデジュール・スタンダード(De jure)とデファクト・スタンダード(De facto)という2種類に区別されます。デジュール・スタンダードは、ISO(国際標準化機構)やIEC(国際電気標準会議)などの国際機関で定められます。一方、デファクト・スタンダードは、パソコンのOSやVTRの規格のように、実質的に世界市場で採用されている技術や制度を指します。

グローバル・スタンダードが形成される上で、2つの異なるプロセスがあることは重要です。1つは、必ずしも最良のものや公的な認証を得たものがグローバル・スタンダードになるとは限りませんが、そうなってしまえば、市場参加者は従わざるをえないということです。もう1つは、市場参加者にとってよりよい標準ができれば、従来の標準に取って代わることもありえることです。

グローバル・スタンダードと日本

日本はこれまで規制緩和や市場開放が遅れ、企業が国内で活動する限りは、政府の規制や商慣習に守られていましたが、今は様々な事業領域においてグローバル・スタンダードへの対処が必要となっています。世界市場において自立した企業として、国際競争力を養っていくことが必要です。

また、自ら形成したスタンダードがグローバル・スタンダードになれば、その市場で非常に有利になることから、日本の主導による新たなグローバル・スタンダードを目指して、標準の形成に積極的に関与していくことも重要です。

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