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デジタル化とエコシステム

2017年5月号

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 デジタル化がビジネス機会として注目されている。これは、スマートフォンやソーシャルメディアの普及と、モノに装着されたセンサーのインターネット接続によって収集可能になったビッグデータを解釈してビジネスに活かすことを意味する。あらためて定義すると、「デジタル化とは、進歩したITを用いてモノや人の振る舞いに関するデータを収集し解釈して、何らかの意味を探知し適切に対処すること」である。
 IoT(モノのインターネット)は、「モノの動きに関するデータを収集して何らかの変化を予見し適切にコントロール」することである。設備や装置の稼働データを集めて予防保守、稼働効率向上に役立て、コスト削減や顧客サービスにつなげ、さらには自動運転を目指す。では、人の場合はどうか。モノのアナロジーでいえば、IoH(人のインターネット:筆者の造語)とは、「人の振る舞いや考えに関するデータを収集して個々人の思考の変化を探知し、適切な情報やサービスを提供して個々人に応じた価値を創出する」ことといえよう。
 ただし、後半部はIoTと同様に「個々人を適切にコントロールする」と言い換えることもできる。実際に、ソーシャルメディア上の個人同士のやりとりから自社にとって悪い評判を発見し対策を打ったり、自社の行ったキャンペーンが有効か否かを判断して見直したりする企業がある。スマートフォンを見ながら一日の多くの時間を過ごす人が増え、モバイルゲームのモンスターを探して街をさまよう人の姿を目にするにつけ、人の振る舞いのデータを基に人を制御できる可能性が現実のものと感じられる。

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執筆者情報

  • 淀川 高喜

    淀川 高喜

    研究理事

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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