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特集 デジタル時代を勝ち抜く

デジタル時代のクラウド活用戦略

マルチクラウド化の潮流

2017年5月号

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CONTENTS

  1. 進む企業のデジタル化とクラウド活用の現状
  2. マルチクラウド化の潮流
  3. なぜマルチクラウド化が進んでいるのか
  4. 進むクラウドサイロに苦慮する企業
  5. マルチクラウド時代への備え

要約

  1. デジタル化が進むグローバルのエンタープライズ企業において、「マルチクラウド活用戦略」に関する注目度が高まっている。グローバルにおけるクラウド活用に関する統計によると、エンタープライズ企業1社当たり平均6種類のクラウドサービスから成る複数のクラウド、すなわち、マルチクラウドを活用している状況にある。
  2. このマルチクラウド化の潮流には、主に3つの要因が関係している。①第2、第3のクラウドサービスが成熟し選択肢が増加、②企業のデジタル化に伴うバイモーダル化の進展、③ベンダーロックインの回避の結果である。
  3. しかしながら、マルチクラウド活用の先行企業は主な3つの課題に直面している。①クラウドサイロに伴う管理・運用の複雑化、②クラウド人材不足とIT組織の機能不全、③各クラウドの特性を活かした開発・最適配置に関する苦慮が、事例から推察される。
  4. この結果、当初のクラウド活用の主目的であったIT資産のコスト削減、新しいサービスの継続的な提供やアジリティの向上などの効果をうまく刈り取れておらず、むしろ足かせになっているケースも見られる。この状況に対しマルチクラウド活用の先行企業は、クラウドサイロの解消やIT組織・人材面の改善などさまざまな対策を試みており、マルチクラウドを自社ビジネスの競争優位に最大限活かそうと努めている。
  5. この潮流は日本を含むアジアにも到来してきている。これからクラウド活用を検討する企業や既にクラウド化に着手している企業は、既存のIT資産をそのまま単一のクラウドへ移行するといった従来のクラウド化戦略を見直す時期にきている。今後、デジタル時代を勝ち抜いていくには、マルチクラウドを前提とした活用戦略として再検討すべきである。

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執筆者情報

  • 鳥谷部 昭寛

    鳥谷部 昭寛

    クラウド基盤サービス三部

    主任テクニカルエンジニア

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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