CONTENTS
- 企業の「情報化」と「デジタル化」
- 情報化とデジタル化にかかわる仮説
- 日本企業のIT投資の現状
- IT活用の「主戦場」としてのデジタル化
- IT活用への経営のかかわり
- 変化するIT活用の枠組み
- 日本企業のデジタル化に向けた課題
要約
- 企業のIT活用の焦点は、従来のような情報化、すなわち間接業務の効率化や経営管理の高度化から、商品やサービスの革新、顧客との関係性の強化革新へと移っている。ただし、日本企業はこれらの施策に消極的といわれてきた。
- 日本企業のIT投資は増加傾向にあるが、これは業況を反映したものであり、IT投資への戦略的な配分増ではないと考えられる。その主要な目的は従来の情報化から変化していない。
- IT投資の中では戦略的投資は増加傾向にないが、企業はIT投資とは異なる「デジタル投資」を「別の財布」としており、これへの配分が今後増大していく可能性がある。デジタル化の推進主体はIT部門ではなく、事業部門や本社企画部門であり、特に事業部門のリーダーシップが拡大している。
- 収益性を指標とした分析から、国内でも、デジタル化にかかわる領域は企業の競争優位にかかわる「主戦場」となっていることが示唆される。また、デジタル化を成功に結び付けるためには、経営の積極的な関与が必要と示唆される。
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