CONTENTS
- イメージング産業における日本企業の現状と課題
- イメージング産業が直面する事業機会
- 先行事例
- イメージング産業の強みを活かした事業開発のシナリオ
要約
- イメージング産業(本特集では、複写機、デジタルカメラなどの産業を指す)は、市場が飽和し、売上も利益も減退傾向にある。こうした中、IoTによりイメージング技術に対するニーズが高まっている市場で事業機会を捉えていく必要があるが、日本のイメージング産業は製品販売、デバイス販売にとどまり、その事業機会を十分に活かし切れていない。
- イメージング産業が持つ光学技術、画像認識・処理技術の強みを活かし、都市・交通インフラ・商業施設、車載市場、工場内などの成長市場において、製品と画像解析などのソフト領域を組み合わせることで事業機会の獲得が期待できる。本論考では、今後成長が著しい①都市・交通インフラ・商業施設市場、②車載市場、③工場内市場、について述べることとする。
- 先行事例として、①キヤノンによる産業用カメラと監視カメラ事業、②コニカミノルタのセンシング事業、レーザーレーダー、を取り上げる。この2社はターゲットとする市場を明確に定めており、そこで必要となる販売チャネル、技術を獲得するために企業買収を行うなど、画像解析に軸足を置いた事業開発を進めている。
- イメージング技術を活かした事業機会を獲得するためには、①強みを活かした事業機会の探索、②アプリケーションに合わせた画像解析技術の強化、③外部企業との積極的アライアンス、を進めなければならない。
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