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特集 日本のイメージング産業の事業開発シナリオ

車載市場の事業開発シナリオ

2017年6月号

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CONTENTS

  1. 車載市場における事業機会と開発構造の変化
  2. 日本イメージング産業の現状と課題
  3. 事業開発のシナリオ

要約

  1. 車載市場におけるイメージング産業の事業機会は飛躍的に高まっている。先進運転支援システム(ADAS)の導入により、イメージング技術は欠かせないものになっているためである。しかしながら、運転支援システムの導入を支える世界の先進技術企業は、従来のカメラによる画像認識処理だけではなく、ミリ波レーダーやレーザーレーダーからの情報を含めた複合認識を行う統合制御ユニットなどに注力領域をシフトし始めるなど、技術トレンドの大きな変化が現れており、日本のイメージング産業はこれらの変化に対して大きな遅れをとっている。
  2. こうした中、日本のイメージング企業は、高性能イメージセンサー、高画質カメラの開発によって、デジタルカメラ、スマートフォン用イメージセンサーなどの分野では市場で高いシェアを保有しているが、車載市場においては中心的地位を獲得できず、デバイスメーカーに甘んじている。その理由としては、①ビジネスサイクルの問題、②ビジネスリスクの問題、③電子アーキテクチャーの変化などへの圧倒的な対応遅れ、が挙げられる。
  3. 事業開発のシナリオとして大事になるのが、①パートナーの見極めと画像認識データの蓄積、②カメラとレーザーレーダーなどを組み合わせた先進的画像処理・認識技術の開発、③ROIなど事業評価の開発、を行うことである。車載市場で事業開発を行うためには、デジタルカメラや事務機とはまったく異なる信頼性と長期の開発期間が求められる。経営者はこうしたことを明確に自覚した上で、事業開発に取り組むことが必要となる。

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執筆者情報

  • 晝間 敏慎

    晝間 敏慎

    グローバル製造業コンサルティング部

    上級コンサルタント

  • 青嶋 稔

    青嶋 稔

    コンサルティング事業本部

    パートナー

  • 下 寛和

    下 寛和

    グローバル製造業コンサルティング部

    上級コンサルタント

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