CONTENTS
- 戦略実行における組織上の問題と改革の方向性
- 戦略推進のための組織機能強化における先行事例
- 戦略実行力強化のための組織作りに向けて
要約
- 戦略実行において、日本企業は多くの組織上の問題点を抱えている。それは製品事業を軸にしたグローバル展開のため、縦割りでの事業展開が中心になってしまっている点である。戦略実行力強化のために求められているのは、IoTなどICTの進展により、製品だけでなくサービス化を強めること、品質の良さだけでなく現地ニーズに基づいた事業を展開することである。そのためには、市場環境の変化を捉え、市場の変化に応じた戦略へのフィードバックと改定を行いながら、ビジョンの実現に向けて着実に戦略を推進できる組織機能を構築しなければならない。
- 先行事例として、コマツ、コニカミノルタ、シーメンスを挙げる。コマツは、顧客起点で事業を捉え、強い事業を構築するため「コマツウェイ」を推進し、組織力を強めている。これは戦略を実行する上で、非常に強い基盤となっている。コニカミノルタは、現地に市場環境の変化をモニタリングし、市場起点で事業を創造する機能を有している。シーメンスは戦略を業種別アカウントマネジャーに落とし込み、戦略を実行し切る組織機能を有している。
- 戦略実行力を高める組織作りに向けて、①価値観の共有、②地域・顧客軸での組織機能の再設計、③失敗の許容と失敗から学ぶ組織の構築、が必要となる。
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