CONTENTS

1. デジタルネイティブの特性
2. デジタルネイティブ社会人
3. 企業の備え

要約

1. 「NRI生活者1万人アンケート調査」の結果から、20代前半の若者の価値観・消費行動の特性が見えてきた。物ごころついたときからスマホに慣れ親しんだこの世代（デジタルネイティブと呼ぶ）とそれより前に生まれた世代とは、スマホを日常的に使用しデジタルサービスを活用しているという面では違いがないのだが、Twitter利用率だけはデジタルネイティブが高いという特徴がある。
2. Twitterには、「つぶやく」ことで会ったことのない友人を作る、アカウントを使い分けて自分の一面だけを見せてコミュニケーションを取る、簡単に欲しい情報を収集するなどの特徴があり、デジタルネイティブ世代はこのTwitterの特徴を存分に利用して生活しているようである。
3. 2017年現在、デジタルネイティブは25歳以下で既に社会に出ており、今後、企業内で増加していく世代である。デジタルネイティブの特性が、企業内では思わぬ形で表面化している。
4. 彼らの特性を踏まえずに従来の接し方をすると、コミュニケーション欠如による業務トラブル、ストレスによる休退職、業務品質の低下などを招く恐れがある。企業は彼らの特性を理解し歩み寄ることが必要である。一方で、デジタルネイティブの持ち味を活かしながらうまく育成・活用することで、企業が抱える問題を解決し変革が進む可能性がある。

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執筆者情報

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  久保田 陽子

  金融ビジネスプロセス改革支援室

  上席コンサルタント

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。