CONTENTS
- オープン・デジタル・イノベーションとは
- オープン・デジタル・イノベーションが求められる背景
- オープン・デジタル・イノベーション推進に向けての課題
- 欧米企業の先行事例
- 日本企業におけるオープン・デジタル・イノベーション実践に向けて
要約
- オープン・デジタル・イノベーションとは、IoTやAIに代表されるデジタル技術を、スタートアップ企業などの外部組織との協業を通して活用し、ビジネスの革新を目指す活動のことであり、欧米では既にデジタル技術の急速な発展を背景として一般的な企業活動と捉えられている。
- 日本企業では、①オープン・デジタル・イノベーションの対象テーマ選定、②新興デジタル技術企業との関係構築、③社内推進体制の構築といった面で課題を抱えている。
- 本稿ではP&Gやシーメンス、ディア・アンド・カンパニーといった企業の先進事例を基に、その成功要因と日本企業における課題解決方法を考察する。
- P&Gはコネクト・アンド・ディベロップ戦略、シーメンスではオープン・デジタル・イノベーション専門の子会社であるネクスト47の設立、ディア・アンド・カンパニーはコンテストのスポンサー活動やアクセラレータへの出資を通して推進を行ってきた。
- 日本企業では、既存事業に最適化されているが故に組織間の壁が大きく、失敗の許されない企業文化の中においては、内部の人材のみでオープン・デジタル・イノベーション活動を行うことは難しい。そのため、外部の人材やサービスを活用しながら、小さな成功事例を積み重ね、内部の人材を育成して組織と活動を大きくするべきである。
- 組織の壁の突破や、優秀な人材のスカウティングには経営トップが動く必要があり、日本国内にも事例が出てきている。オープン・デジタル・イノベーションの推進には経営トップ自らが積極的に関与することが必要である。
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