これまで国内の保険会社においては、多くの基幹系システムがメインフレームで構築されており、その堅牢性や安定性によって保険会社のビジネスを長らく支えてきた。長い歴史を経てIT資産は積み上がり、レガシーシステムと化したため、その維持管理に必要な人員リソースやコストの面で課題意識を持っている保険会社は多い。
課題解決の一つの手段として、脱メインフレーム、すなわちオープン系基盤やクラウド基盤へIT資産をスリム化した上、新しいシステムに乗せ換えるべきという意見がある。しかしながら、IT資産をスリム化しようとしても、肥大化・複雑化した基幹系システムの大規模な再構築は容易にはできないという課題も同時に抱えている。
ところで、メインフレームは将来にわたって保険会社のビジネスを支え続けてくれるのだろうか。一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)の調査によると、2000年度以降のメインフレームの出荷実績は台数ベース・金額ベース共に一貫して下落しており、金額ベースでは2000年度の10分の1以下となっている。もちろんメインフレームが直ちになくなることはないだろう。
とはいえ、メインフレーム市場が縮小している中、製造メーカーの淘汰が進み寡占化の方向に進むことは間違いないだろう。寡占化が進むと、一般的には費用の高止まりやサービスレベルの低下につながる可能性がある。一方で、クラウド市場は急激に進展しており、銀行や証券など他の金融業界ではクラウド基盤の本格利用が始まっている。
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