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特集 デジタルが拓く金融の近未来像

ブロックチェーン技術がもたらすデジタル通貨の未来

2018年3月号

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CONTENTS

  1. デジタル通貨への関心の高まり
  2. 通貨の性質と形態
  3. 通貨を支える決済システム
  4. 新たな決済システムとしてのブロックチェーン・分散台帳技術
  5. 新たな決済システムの姿
  6. 新たな決済システムを活用したデジタル通貨の可能性
  7. 課題と展望

要約

  1. ビットコインをはじめとする暗号通貨、それを支えるブロックチェーン・分散台帳技術への注目が高まる中、デジタル通貨の調査研究や実証実験が世界中で進んでいる。
  2. 現在、主に利用されている預金通貨を支える決済システムは、①銀行や中央銀行などの単一の信頼できる第三者機関が単一の台帳を管理している点、②複数の異なる台帳が 存在する点、③台帳が階層構造となっている点、に特徴がある。
  3. ビットコインは、さまざまな課題があるものの、①信頼できる第三者機関なしに複数の主体で単一の台帳を管理している点、②台帳が階層構造を持たない点、③単一の主体の判断では実質的に台帳のデータやプロセスの変更ができない点、を特徴とする新たな決済システム方式の可能性を示した。
  4. ビットコインを支える技術の汎用化・標準を目指すさまざまな技術開発が進んでおり、この技術の総称がブロックチェーン・分散台帳技術と呼ばれている。ブロックチェーン・分散台帳技術をベースとする次世代決済システムは、中央集権型の決済システムに比べて、①システム全体の効率化、②決済リスクの削減、③透明性の向上、④金融サービスの多様化といったユニークなメリットをもたらし得る。
  5. これらのメリットを活かしながら、ブロックチェーン・分散台帳技術を新たな決済システムとして活用していくためには、ユースケースの模索により活用メリットと要件を洗い出し、制度的・技術的課題に対して国際的かつ中長期的に取り組んでいくことが求められる。

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執筆者情報

  • 西片 健郎

    西片 健郎

    NRIアメリカ

    主任研究員

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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