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特集 日本のソフトインフラ輸出

次世代信号制御システムの輸出促進に向けて

2018年4月号

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CONTENTS

  1. 深刻な都市の道路交通渋滞
  2. 既存の交通渋滞軽減・解消対策とビジネスとしての海外での競争力
  3. 海外での競争力が期待される日本の次世代信号制御システム
  4. ソフトインフラ輸出と海外での事業展開を支援するNEDO実証事業スキーム
  5. 次世代信号制御システムのモスクワ市への導入の試み
  6. 今回の実証事業から得られる示唆

要約

  1. 都市における交通渋滞は、人々の時間的損失、経済的損失、エネルギー損失、環境損失を引き起こすため、その軽減・解消が課題となっている。
  2. 交通渋滞の軽減・解消に向けた対策事業は、中国・韓国などの企業との価格競争の激化や地元の交通利用者の合意形成の取得などビジネス環境としては予断を許さない。
  3. 信号制御機同士で交通情報の交換を行い、各信号制御機自身で青信号の表示時間やタイミングを計算し、リアルタイム制御が実現できる「自律分散制御方式」による渋滞軽減は、国際競争力を持つソフトインフラとして期待される。
  4. ソフトインフラの導入に際して、導入国の政策担当者は「性能・効果を確認できるまでは導入資金支出を控えたい」という思惑を持ち、輸出する側の日本企業は「性能を証明する段階での多額の費用支出はできるだけ避けたい」という悩みを持つ。これらの思惑、悩みへの対応が期待されるスキームとしてNEDO実証事業がある。
  5. モスクワ市においてNEDO実証事業スキームを活用した「自律分散制御方式」による渋滞軽減実証事業を行った結果、移動時間・待ち行列台数・遅延時間・エネルギー消費・温室効果ガスなどの削減効果が見られ、さらに燃料消費の削減と時間短縮による経済効果も見込まれた。
  6. ハードインフラ×ソフトインフラによる「社会システム」としてのインフラの提供・輸出を目指すことで、海外の競合企業との差別化を図ることができる分野は少なくない。

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執筆者情報

  • 山田 秀之

    山田 秀之

    グローバル事業企画室

    上席コンサルタント

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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