野村総合研究所(NRI)は2003年から継続して「ユーザー企業のIT活用実態調査」(以下「IT活用実態調査」)を実施しており、企業のIT投資と活用の考え方の推移を注視してきた。
03年当時から、ITはビジネス創出、企業を超えたプロセスの統合、顧客に向けたサービスの統合の有用なツールとして期待されていた。それにもかかわらず、多くの企業においては業務標準化、効率化、情報・プロセスの統合などの効率化への活用が多く、事業・サービス創造への活用についての期待は少なかったといえる。さらに経営者に対しては「ITの状況については説明し理解してもらう」という意識のIT部門が多く、企業内におけるIT部門の位置づけやIT活用への意識が暗示されたものであった。
今日では、ビジネスIT、デジタル化、IoT/AIなどのキーワードが飛び交い、ITによる見えないものの可視化、顧客との距離の変化への対応、ビジネスの抜本的な改革の実現などが注目されている。果たして各企業は、ITを存分に活用し、成長へのてこにできているであろうか。また、経営者は「IT部門に説明してもらって理解する」のではなく、ITの活用をわが事として捉えられるようになってきているのであろうか。
本特集では、デジタル革命によって企業を変革し、成長させるための、経営者のリーダーシップの重要性について論じる。
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