CONTENTS
- 岐路に立たされるASEANの製造業
- ASEANが直面した誤算と課題
- 製造業のデジタル化がアジア事業に及ぼす影響
- ASEANにおける産業発展の新たなパラダイム
- ASEANの成長シナリオに合わせた企業戦略の方向性
要約
- 2014年を変局点として、アジアの事業環境は大きく変化した。特に製造業の視点で見ると、依然として強い中国と台頭著しいインドに挟まれ、ASEANは相対的に地盤沈下しかねない状況が続いている。
- ASEAN主要国の製造業は、保護主義の台頭、生産性の停滞による競争力の低下、市場の伸び悩み、後発国の立ち遅れなどで、従来型の製造業育成による産業発展シナリオの限界が露呈している。
- 一方で、製造業におけるデジタル化の進展が、これまでとは異なる発展シナリオを可能にしつつある。中国は、政府の支援もあってデジタル化や自動車のEV化などを強力に推進している。インドも工場最適化などに必要なシステムエンジニアを多数、輩出している。
- 既にASEAN諸国も、デジタル化や技術イノベーション、設計開発などによって、産業の高付加価値化を図り、「中進国の罠」に陥らない、持続的な経済成長と産業発展のシナリオを模索している。
- 日本企業は、このようなアジアを取り巻く環境変化、ASEANの新たな産業発展シナリオを理解し、現状にとらわれることなく、中長期的な事業戦略を策定していく必要がある。日本政府にも、大局観に立った産業開発支援が求められる。
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