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特集 モビリティサービスの進化

自動車業界におけるブロックチェーンの活用可能性

2018年12月号

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CONTENTS

  1. ブロックチェーンとは
  2. 他業界での取り組み
  3. 自動車業界における活用可能性
  4. ブロックチェーン導入に向けた自動車分野特有の課題
  5. 自動車分野へのブロックチェーン導入に向けた提言

要約

  1. 欧州ではドイツ自動車メーカー各社がブロックチェーン事業者との提携を進めており、「自動車×ブロックチェーン」領域が拡大しつつある。本稿では、ブロックチェーンについて、その仕組みや他業界での活用事例を踏まえつつ自動車業界への活用可能性について検証し、日系自動車関連企業に対する示唆を抽出する。
  2. ブロックチェーンを使って一度記録した情報は改ざんが現実的に不可能である。また非中央集権的な管理方法のためPeer-to-Peer(P2P)取引を可能にするという特徴がある。
    この特徴を活かし、「仮想通貨・決済」や「情報の記録・参照」への活用が行われている。
  3. 近年では自動車業界での活用の動きが活発化しており、「仮想通貨・決済」「情報の記録・参照」に加え「サービスプラットフォーム」での活用が見られる。これらの具体例としては、リコール案内の徹底化や健全な中古車市場の形成、充電サービスの利便性向上、ライドシェアサービスの料金低下などの効果が期待され、個社、あるいはコンソーシアムなどの体制で取り組まれている。
  4. 自動車分野におけるブロックチェーン導入に向けた課題として、関連事業者とブロックチェーン事業者の双方の事業領域に対する理解不足による議論の不成立が挙げられる。
  5. 課題解決に向けて、自動車業界側はプロトタイプができる前段階の提案でも議論ができる人材の確保や窓口を設置し、ブロックチェーン業界側は事業面での効果を示した提案ができることが望ましい。しかし、現状では実現が困難なため、第三者の支援なども活用し、まずは常態的なコミュニーケーションが取れる関係を構築する必要がある。

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執筆者情報

  • 清水 悠花

    清水 悠花

    グローバル製造業コンサルティング部

    コンサルタント

  • 守岡 太郎

    守岡 太郎

    グローバル製造業コンサルティング部

    上級コンサルタント

  • 田中 大輔

    田中 大輔

    ICTメディア・サービス産業コンサルティング部

    プリンシパル

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