CONTENTS
- FinTechの壁となる安定した社会基盤
- 機会か脅威か。金融ビジネスの曲がり角
- ビジネス機会をつかもうとする動き
- 金融機関に求められる業態変革
- 新しい競争をリードするために
要約
- デジタル技術をてこにした企業改革は着実に進んでいる。「ITは手段である」「まず戦略・目的があり、ITはそれを実現するためのものである」とは、もはや言えないほど、デジタル技術は単なる手段を超えて、戦略を先導するほどの力を持ち始めている。
- ただ、残念なことに、わが国の金融業界においてデジタルトランスフォーメーション(DX)は、既存の日本の安定した社会基盤が壁となり、期待するほどには進展していない。
- リテールビジネスにおけるDXの進展の遅れ以上に、法人ビジネスに関連するDXの取り組みが少ないのが大きな課題であると考える。
- 今後、クラウドファンディングや分散台帳技術やIoTの進化により、「超」直接金融スキームや、「契約」や「物」のトレーサビリティが高まることによるスマートコントラクトの普及が考えられる。これらの変化により、金融機関は既存ビジネスの危機と新しいビジネス機会の両方に直面することとなる。
- その際の競争相手は、大資本を背景とする大手メーカーを中心とする企業集団や商社となってくる。そのため、金融機関がこの領域でビジネスを獲得するためには、業態変革を推進する相応の意思決定と人材面・金銭面での投資が必要となってくるものと考えられる。
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