CONTENTS
- モビリティ領域における5Gの可能性
- モビリティ領域における5G主要プレーヤー動向
- モビリティ領域の5Gユースケースとその有望性
- 5G導入のロードマップと将来像
- 5G展開に向けた課題
要約
- 5Gは、高速大容量(20Gbps)、超信頼・低遅延( 1 ミリ秒)、多数端末との同時接続(100万端末/km2)の特性を有し、モビリティ業界にも大きな変化をもたらす可能性がある。特に、超信頼・低遅延やアップロードの高速大容量化は、モビリティのコネクテッドサービスや付加価値を一変させる可能性がある。
- モビリティ分野では、自動車メーカー・機器メーカー・通信キャリアなどが連携し、各国でさまざまなユースケース開拓、サービスの実証実験が行われている。同時に、通信技術の開発やユースケースの検討を共同で進めるため、業界横断で団体を設立し、サービス開発・普及活動を進めている。
- 5Gのポテンシャルを活かすユースケース開拓も進み、大きくは、①運転時の安全性を向上させるもの、②運転時の快適性を向上させるもの、③カーライフに安心安全を提供するもの、④移動をより快適で楽しいものにするもの、の4 つに分類される。
- 5Gは、4G/LTEと比較してスモールセルの特徴があるため、高トラフィックエリア、スタジアム、工場、医療機関、スマートシティなどから普及が進み、次に広域に5Gサービスが展開される見通しである。また5GはコネクテッドサービスのQoSを大幅に向上させ、モビリティのユーザーエクスペリエンスも大きく変えていくと予測される。
- モビリティの5Gサービスの需要創造に向けて、各ステークホルダーが連携を取りながら、ユースケース開拓、実証を進めていく必要がある。5Gの特徴である低遅延を最大限に活用するエッジコンピューティング技術や、通信量の大幅増加に向けたサービス要求仕様に基づく適切なネットワーク回線の選択、通信コストの低減手法も課題となる。
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