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特集 医療・ヘルスケアビジネスによる事業成長を幻想に終わらせないために

医療機器市場の環境変化と日本企業にとっての示唆

2019年12月号

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CONTENTS

  1. 直近5カ年の世界の医療機器メーカーの変化
  2. 成長企業の事例に見る新たな成長機会
  3. 日本企業にとっての示唆

要約

  1. 2014年に「医療機器ビジネスによる事業成長を幻想に終わらせないために」と題した特集を本誌で発表した。5年を経た今、当時と比較した変化について述べる。世界の医療機器市場は、13年の3700億ドルから18年の4800億ドルへと、年平均5.5%のペースで拡大した。売上規模別に見た医療機器メーカーの収益性における傾向の変化を分析した結果、業界の競争がより激しくなっていることが確認された。
  2. 売上高上位20社は、多くが依然として欧米メーカーであるものの、日本企業による新規のエントリーが認められた。また、直近5カ年の売上高の変化を分析した結果、高成長企業には中国企業の台頭が認められた。売上規模別に見る収益モデルは、売上高30億ドル以上の「チャネルメジャー」と呼ぶ企業群と、売上高1億ドル以上、3億ドル未満の「技術ニッチ」と呼ぶ企業群との二極化が進展したことが確認された。
  3. このような環境変化において事業を大きく拡大した企業が存在するが、中でもユニークな企業活動によって新たな成長機会を獲得している事例を述べる。ユーザーの変化が乏しく、複数の企業が開発にしのぎを削るという状況において、米国インテュイティブサージカルは、医師から病院経営層へプロモーションチャネルをシフトすることにより事業を拡大した。独フレゼニウスは医療機器メーカーでありながら、症例を扱うヘルスケアサービスプロバイダーへと大きく事業をシフトし、新たな成長機会を獲得した。これらの事例は、ほかの医療機器の領域にも当てはめて考えることができ、日本企業にとっても新たな事業企画のヒントとなる。

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執筆者情報

  • 松尾 未亜

    グローバル製造業コンサルティング部 Medtech & Life scienceグループ

    マネージャー

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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