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特集 デジタルを梃子にした事業変容

既存産業からのドメインへの「転遷」

2021年5月号

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 2021年1月にオンラインで開催された、ダボス会議(世界経済フォーラム)のキャッチフレーズである「グレートリセット」という言葉を引用するまでもなく、コロナ禍前から認識されつつもさらに加速されたデジタル化や、持続可能な社会に向けた包括的な取り組みは、世界的に不可逆な流れとなっている。
 デジタル化による変化も、持続可能性への取り組みも、すべての産業に大きな影響を与えるとともに、既存の一企業や産業を超える新たな挑戦が必要である。
 アマゾン・ドットコムに代表されるように、プラットフォーマーと呼ばれるデジタル企業は既存産業の枠を超えたビジネスを展開しているが、既存企業においても、フランスの重電メーカーであったシュナイダーエレクトリックは、電気機械器具製造という産業を超え、デジタル化やさまざまな企業との協業や買収を通じ、エネルギー管理ソリューション企業へと変貌している。このように、既存産業の枠を超えたビジネス活動が萌芽しつつある。
 本特集では、第二論考「ビジネスエコシステムの作り方」で、ビジネスエコシステムを「既存のビジネス活動の枠を超え、社会や顧客の課題を解決するための協業関係」と定義し、ビジネスエコシステムを形成するための要点を考察する。
 第三論考「IT部門主導によるデジタル新事業創造と価値観変容」では、不動産管理業を営んでいた既存企業が顧客の課題を捉え直し、デジタルの力を使いながら、End to Endかつワンストップで解決する企業に変貌していく中での企業の価値観変容について考察する。
 本稿ではこれら論考の前段として、昆虫が卵から孵化し、蛹(さなぎ)から羽化する成長過程でその形態や生活様式が大きく「変態」するように、企業が、既存の産業視点のビジネス活動から「ドメイン(社会課題や顧客課題に立脚した活動範囲)」視点でのビジネス活動へ転遷することの意味を考察する。

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執筆者情報

  • 松延 智彦

    ITマネジメントコンサルティング部長

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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