CONTENTS
- デジタル化推進力の成熟度を把握することの重要性
- 浮き彫りになった日本企業の成熟度
- 成熟度が高い企業と低い企業の差
- 成熟度を高めるために重要な活動
要約
- 企業のデジタル化・DXの取り組みが加速する一方で、推進上の問題・課題は多岐にわたる。そこで、これらを推進するための組織能力を網羅的に把握し、手を打っていくことが重要である。本調査ではそういった組織能力を「デジタル化推進力」と定義した。
- デジタル化推進力は3つの分類から成る。「方向性を定める能力(ビジョン)」「推進する能力(ガバナンス)」「実行する能力(ケイパビリティ)」である。今回、国内企業を調査し、さまざまな業種の253社から回答を得た。
- 全体平均を取った結果、すべての能力において「部分的に機能していない」結果となった。その中でも成熟度が比較的低い能力は、「AIガバナンス」「人材」「カスタマーサクセス」「PoC」「デジタル戦略」であった。一方、比較的成熟度が高い能力は「リスクマネジメント」「コスト管理」であった。
- 成熟度が高い企業と低い企業を比較したところ、特に「デジタルビジョン・デジタル戦略」「人材」「サービス企画」「サービスデザイン」の能力に差が大きいことが判明した。また、CDOやCTOなどのデジタル担当役員を配置している企業は、配置していない企業に比べて成熟度が高い傾向が見られた。よって、成熟度を高めるためにはこれらの機能強化に重点的に取り組むことが重要である。
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