CONTENTS
- スマートシティ開発におけるパートナリングの重要性
- スマートシティのタイプ・発展段階とパートナリング
- スマートシティ検討体制に関する課題とPMOの必要性
- スマートシティプロジェクトの立ち上げ・参画に向けて
要約
- スマートシティは、構想・計画段階から開発・実装段階へ移行しており、パートナリングの重要性が増している。スマートシティは通常の都市開発以上に複雑であり、多様かつ数多くのステークホルダーが関与し、加えて相互の密接な連携が求められる。特に、デジタルインフラ関連のステークホルダーも複数参画する点が特徴的である。
- 参画するステークホルダーとその参画タイミングは、各スマートシティのタイプ(重視する価値・サービス)と発展段階によって異なる。野村総合研究所(NRI)は、スマートシティを3種類のタイプ、4つの発展段階に分類し、パートナリングの変遷を整理した。
- 社内外の多様なステークホルダーの募集・管理・利害調整・意思決定を進める上で、幹事会社は検討体制に関する多くの悩みを抱えている。検討を円滑化させるためには、関係者の目線合わせ、計画立案、進捗管理などを行うPMO機能が不可欠である。スマートシティのタイプと発展段階ごとに検討・運営の形は異なるため、PMOに求められる役割も変化する。
- スマートシティプロジェクトの幹事会社は、目指す街のタイプ、発展の時間軸などの方向性を定めた上で、適切なパートナリング、パートナー間の目線合わせを行い、早期にPMOを設置する必要がある。また、参画会社は、スマートシティプロジェクトが最適な形を模索している段階にあることを理解し、自社が当該スマートシティに何を求めるのかを方針決定した上で、適切なタイミングでパートナーに参画できるよう、幹事会社に働きかけていくべきである。
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