CONTENTS
- 新しいクルマ作り:自動車業界でソフトウエア開発機能が重要な理由
- ソフトウエア起点のクルマ作りの本質
- 新しいクルマ作り実現に向け日系自動車OEMに課せられた課題:二つの壁の存在/開発の壁、ビジネスモデルの壁
- 新しいクルマ作りに移行するために:向かうべき方向性
要約
- 新しいクルマ作りが求められる背景として、クルマの開発機能におけるソフトウエアの重要性とソフトウエア開発を起点にしたアーキテクチャの抜本的見直しが挙げられる。
- クルマ作りに対して全く異なる思考を持つGAFAやテスラの台頭により、自動車業界において地殻変動が起こり、ソフトウエアを起点としたクルマ作りが加速され始めた。
- ソフトウエア起点の世界では、ソフトウエアの重要性が高まりクルマと日常生活や社会との融合が今後急速に進む。新たな価値が多く創出され、カーボンニュートラル社会に向けた価値も創出される。クルマ作りにおける肝は「ソフトウエアの手の内化/内製化」であり、先行する自動車メーカーは既に専門体制を整備・強化しつつある。
- 新しいクルマ作りに移行する上で、アジャイル開発への移行とビジネスモデルのアップグレードが、日系自動車OEMへの障壁となって立ちはだかる。
- 「コア・ノンコア領域の振り分け」の考えを応用し、ウォーターフォールとアジャイル開発の機能を適切に使い分けることが新しいクルマ作りに移行する上で重要になる。
- CASE時代においてクルマのビジネスモデルはOPEX型へと移行する。その際、バリューチェーン上でフラグメント化されたステークホルダーの巻き込み、既存の枠組みにとらわれないビジネススキームの構築が重要である。
- 新しいクルマ作りにおいて、ソフトとハードの両輪を適切に回しながら開発リソースを段階的にソフトウエア側に移行することが今後の戦略上重要になる。大胆な思考と過去にとらわれないマインドセットの改変がその過程において大切である。
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