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シリーズ 食における地球温暖化防止への挑戦

第2回  窒素排出を抑止するスマート農業と食品づくり

抑止の機会はサプライチェーンの中にある

2022年5月号

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CONTENTS

  1. 地球の限界と有機農業の重要性
  2. 有機農業に寄与するデジタル活用の仕組みと海外事例
  3. 食品会社による有機農業の普及促進に寄与する支援と海外事例
  4. オーガニック食品に対する生活者の意識と需要喚起
  5. 地球の限界を超えない持続的な食品づくりに向けて

要約

  1. 化学肥料の使用によって自然界の自浄能力を超えて環境へ排出される窒素(余剰窒素)が原因となり、温室効果が100年以上持続する一酸化二窒素が放出される。二酸化炭素の排出削減にとどまらず、一酸化二窒素の排出を抑止する早期の対策が求められる。一つの解決策として有機農業が考えられる。
  2. 海外では、有機農業に役立つ取り組みとして、デジタルを活用したスマート農業を導入し、作物の五大栄養素の栄養状態を把握して適切な肥料量を判断したり、農薬を使わないか使用量を必要最小限にしたりする事例がある。
  3. 食品会社が生産者に対し、自然な方法で土壌を健康にする農業への移行支援を行ったり、調達者と生産者の間でデータを共有したり、マッチングしたりする取り組みがある。これらは有機農業の普及促進に寄与する。
  4. 有機農業でつくられたオーガニック食品への関心や課題を明らかにするために、野村総合研究所(NRI)は2021年に全国の生活者を対象に調査を実施した。地球温暖化防止の対策が「緊急」と考える人(ハイアラート層、全体の4割強)のオーガニック食品への関心度は、7割に上った。
  5. 食品サプライチェーンの出発点である生産地を「地球の限界を超えるような窒素を排出しない場所」に再生する必要がある。そのような生産地からの調達で食品づくりを行う企業とそれを求める生活者の行動がより重要となる。

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執筆者情報

  • 佐野 則子

    ITマネージメントコンサルティング部

    上級コンサルタント

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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