特集 現地から見た中国の新型インフラ整備
次世代型モビリティ・インフラ領域の中国独自の優位性とイノベーション力
インフラ協調型自動運転を重視した次世代型モビリティへの挑戦
CONTENTS
- はじめに
- 自律走行型自動運転からインフラ協調型自動運転への変化
- 交通インフラから都市インフラへの拡張
- 次世代モビリティ・インフラの社会実装における先行事例
- 注目すべきキープレイヤーの動向
- 日系メーカーへの示唆
要約
- 中国では現在、世界をリードする通信やIoT、ビッグデータ領域における技術力と実装力、および政府主導型の社会実装力をてこに、「インフラ協調型の自動運転システム」を重視した次世代型モビリティ向けのインフラ整備に注力してきた。
- インフラ協調型自動運転にかかわる技術およびサービスの実証試験が、全国の都市で進められている。次世代道路インフラとして、5Gネットワーク、各種センサー、エッジコンピューティングなどを統合することにより、自動運転車両と道路インフラのデータ連携を実現し、自動運転や各種モビリティサービスの社会実装を加速させようとしている。
- 中国現地のICT/IT企業は、ほかのタイプのプライヤーより先行してこの領域に参入してきた。ファーウェイは、ICT業界で蓄えてきたノウハウを武器に道路の知能化向けの「トータル・ソリューション・プロバイダー」のポジションを獲得しようとしている。顧客接点に強みを持つバイドゥは、多様なデータ基盤を構築・蓄積しながら、自動運転・智能化道路・モビリティサービスの融合を目指している。
- 一部の欧米系企業は、中国でのインフラ協調型自動運転関連の部品・ソリューションの拡販を図りながら、現地でのエコシステム構築を始めている。日系企業も、中国における次世代型モビリティの実証実験を進めるパイロットプロジェクトなどに参画し、技術基準を先読みした製品投入と事業展開を行うことが重要である。
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