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特集 グローバル化・デジタル化時代のジレンマを乗り越える組織のマネジメント

マトリクス経営から三軸経営へ

企業の多角化・グローバル化を支える経営体制

2023年2月号

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CONTENTS

  1. 組織設計の骨格をなす「経営の軸」
  2. マトリクス経営の意義と限界
  3. これからの経営に求められる三軸経営

要約

  1. 組織体制を捉える一つの物差しとなる概念である「経営の軸」には事業軸・地域軸・機能軸があり、いずれを組織設計上の主軸とするかは重要な経営判断となる。もし適切な軸を選択できなければ、成長の停滞やガバナンス不全に至る構造的な弊害を招く。
  2. 事業の多角化や展開地域の拡大が一定程度進むと、企業は事業軸経営体制もしくは地域軸経営体制を採ることとなる。しかし、いずれの経営体制を採ったとしても、特定の軸が過度に強化されるとサイロ化・個別最適化が助長されるという問題が生じる。
  3. そういった問題を解決する方法として、収支管理などの基本単位となる主軸に対して機能軸が横串を通して牽制をかける「マトリクス経営」が挙げられる。ただ、マトリクス経営は組織の複雑化などの弊害を招き、多くの企業が対応に苦心しているのが実態である。一方で、効果的にマトリクス経営を行っている企業の例からは、レポーティングライン設計や意思決定ルールの工夫により、問題を最小限に抑え得ることが分かる。
  4. 日本企業が二軸のマトリクス経営に苦心している中、海外企業の中には三軸を柔軟に組み合わせ、より高度な組織運営を実現している企業も存在する。日本企業が三軸経営を目指す上では「地域に対する統制力の弱さ」と「機動的な組織改革力の弱さ」といった課題を打破する必要がある。
  5. 三軸経営は、極度に多角化・グローバル化が進んだ企業においてのみ検討されるべき特殊な経営体制ではない。各事業や地域に対する最適なガバナンスレベルは異なるため、組織・マネジメントシステムの設計においてはその違いが柔軟に反映される必要がある。

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執筆者情報

  • 大道 正太郎

    経営DXコンサルティング部

    コンサルタント

  • 森川 陽平

    経営DXコンサルティング部

    シニアコンサルタント

  • 松浦 禎也

    経営DXコンサルティング部

    コンサルタント

  • 坂尻 雄飛

    経営DXコンサルティング部

    コンサルタント

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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