本稿が示されるのは、先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が開催されている時期であろう。
ここ数カ月、G7における日本経済の立ち位置を考える機会が多くなった。多くの方が指摘しているとおり、G7諸国、いや世界の中で日本経済の実力が相対的に落ち続けている。GDP(量)こそG7で2位(世界第3位)を堅持しているが、一人当たりGDP(質)は、世界経済が2000年から2倍強増加している中、日本はほぼ横ばいで推移している。相対的に国の順位は下がり、2021年にはG7では最下位(世界的にも27位)である。一人当たり家計消費支出は2012年以降ほぼ停滞、投資に至ってはそれ以上の期間で停滞し、ここ数年急激に数値を伸ばした米国・英国・ドイツなどに抜かれてしまった。これを見ると、日本はすっかりお金を使わない、そして投資に見合う収益の少ない国になってしまったと思える。
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