CONTENTS
- 「思考調達」という新たな産学連携の形
- 産学連携における思考調達の具体事例
- アカデミアからの思考調達を実現するための方法論
要約
- これまでオープンイノベーションの取り組みは「組み合わせの妙」によって新しいものを生み出そうとする活動が主であった。しかし「組み合わせの妙」によるイノベーションの種は枯渇しつつある。産学連携もその一つであるが、昨今単なる「組み合わせの妙」だけではない、企業がアカデミアの研究者から「思考」「考え方」を導入する「思考調達」と呼ぶことのできる事例が生まれている。
- ソフトバンクロボティクスは「Pepper」の開発にあたってアカデミアから企業が認知している知の空間外の知を導入し、これまでにない「感情を持つロボット」の開発に成功した。
- 日本企業は、SRIインターナショナルから研究開発型のイノベーションを起こすための思考としてシリコンバレー流の事業開発/研究開発のアプローチや、SRIが得意とするシーズ起点のイノベーションのマインドセットやフレームワークを調達している。
- 企業はこれまで自社にとって機会や脅威になると考えられるシナリオを絞り込む、知の空間を限定することによってイノベーションの種を見つけようとしてきた。しかし、この知の空間の限定作業によるイノベーション創出は限界を迎えつつあり、今後は知の空間を広げながら知を探索する活動、すなわち思考調達のような活動が必要になってくるのではないか。
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