CONTENTS
- 生成AIの衝撃
- 生成AIと資本主義
- 創造化社会の到来
- 日本の未来像
要約
- 2022年に登場した生成AIは、15世紀半ばに欧州で生まれた活版印刷に匹敵するインパクトをもたらしつつある。ルネサンスを支える革新的技術としての活版印刷は、当時の人々の「空間」「時間」「心」の地平を拡張したが、生成AIも同様のインパクトをもたらしつつある。
- 生成AIは日本経済の「アイデア生産性」向上に寄与できる。アイデア生産性は、①アイデアフロー(量)、②アイデア価値化(質)に分解できるが、生成AIによって特にアイデアフローを増やすことが可能になる。
- 生成AIは、情報化社会の次の「創造化社会」を生み出しつつある。創造化社会では(仮称)「創造業」が存在感を増す。創造業とは、人間の創造力の産業化と知的資本の蓄積を行う業種である。
- 誰が創造するのか、という視点で創造化社会の3つのシナリオが考えられる。大多数の人間が生成AIを良きパートナーとする「良きダイモン」シナリオ、少数の人間がつくったアイデアを大多数の人間が消費する「アイデア消費」シナリオ、そして人間は創造せず、生成AIがアイデアを自動生成し、社会にインストールする「アイデア・オートメーション」シナリオである。
- 日本はAI開発では後れを取っているとしても、AI活用では健闘していること、また日本のクリエイティビティの高さは世界的に評価されており、日本が世界の中で創造化社会を牽引するポテンシャルは高い。
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