CONTENTS

1. 生成AIの現状
2. 生成AIのIT関連業務へのインパクト
3. 生成AIがITアーキテクチャへ与えるインパクト
4. IT戦略へのインパクト
5. まとめ

要約

1. ChatGPTの鮮烈なデビューにより急速に関心が高まった生成AIは、企業のIT戦略へも影響を与える。
2. 生成AIはIT関連業務のすべての工程にインパクトを与える。各工程の業務で利用できるツールが登場してきており、積極的な活用により、爆速化したIT部門の実現が可能となる。
3. 生成AIの活用により、ITのアーキテクチャが形を変えていく。ユーザーはAIコンシェルジュと対話することでシステムを利用する形となり、従来、システム化が困難だった人の創造的な業務までがシステム化の対象となる。また複数のAIとそれらを統括するAIオーケストレータが登場することで、業務プロセスの自動化が進む。これらの変化によって、ITのアーキテクチャはAI-Oriented-Architectureに変化する。
4. このIT関連業務の爆速化とAI-Oriented-Architectureへの変化を計画的に実現することが企業のIT戦略において重要となる。また、これらの実現によりデジタル知的資産の増価サイクルが実現し、AIは重要な経営資源となる。
5. 生成AIを含むAIの精度に失望し、その成長を待つのではなく、現状の生成AIの実力と向き合い、工夫して利用することを前提にし、生成AIの成長とともに、利用する側も成長する姿勢が求められている。

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執筆者情報

• 

  矢倉 健一郎

  TMXコンサルティング部

  GM

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。