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特集 デジタルトランスフォーメーションが導く、産業と金融の融合

事業会社の金融サービスへの取り組み

2024年6月号

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CONTENTS

  1. 金融用語のバズワード化の背景
  2. 事業会社にとっての金融事業の意味
  3. 金融機関にとっても重要な事業会社との提携
  4. 金融機関の狙いとサービスのストーリー化の必要性
  5. どのような金融機関がパートナーにふさわしいか
  6. おわりにかえて

要約

  1. 「Embedded Finance(エンベデッドファイナンス:埋込型金融)」という言葉が普及しつつある。概念としては以前から存在しているが、バズワード化しているのは、事業会社の金融サービス提供に戦略性が増しているためである。
  2. 事業会社の金融サービスは「モノを売るための金融サービス(事業会社金融1.0)」「金融事業による収益獲得(事業会社金融2.0)」「本業の価値向上の金融サービス(事業会社金融3.0)」と発展してきている。
  3. 金融機関にとって、事業会社との提携はシステム投資や制度対応のコストを負担する規模を拡大する(レバレッジを掛ける)ことが目的である。
  4. このことから、金融機関は獲得できる顧客規模を重視するが、事業会社としては、顧客に対して金融サービスを提供するストーリーや、事業会社ならではの情報で金融のリスクを低減することができるか否かが重要である。
  5. 自分たちの戦略や顧客の特性に合わせてパートナーを選ぶ必要がある。

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執筆者情報

  • 中川 慎

    金融コンサルティング部

    チーフコンサルタント

※組織名、職名は現在と異なる場合があります。

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