CONTENTS
- 金融機関のDX実現を阻む障壁
- DXビジョン・ロードマップ策定の意義
- DXビジョン・ロードマップ策定における落とし穴
- DXビジョン・ロードマップ策定の要諦
- キーメッセージ抽出のフレームワーク
要約
- 金融機関には、DXを成功に導くうえで、システム上の課題やセキュリティ上の制約など、一般の事業会社以上に、配慮すべき要素がいくつか存在する。しかし、これらの要素以上に金融機関のDXを阻む大きな障壁は、経営陣のDXに対する理解と関与の不足、そして部門間調整を重視し過ぎる組織風土にある。
- DX実現に向けた障壁を一気に打破することは容易ではないが、明確な目標と具体的な計画を定めることで、組織や風土の壁に風穴を開けることはできる。そしてDXビジョン・ロードマップはそのための強力な道具・武器となり得るものである。
- 一方で、DXビジョン・ロードマップの策定においては、つまずきやすい落とし穴が存在する。特に、「誰も反対しないDXビジョン・ロードマップをつくってしまう」ことや「各部門の役割分担など、難しい議論を棚上げにしてしまう」ことは、金融機関ではよく見られるケースであり、DX推進がスムーズに進まない要因になり得る。
- DXビジョン・ロードマップ策定の落とし穴にはまらないためには、策定に十分な時間をかけて、段階を踏んで焦らずに進めること、要所で経営者が「決める」ことがポイントになる。ここではDXビジョン・ロードマップの策定をうまく進めるためのプロセスをフレームワークとして提示する。
- 最後に、DXビジョンの中で最も重要なキーメッセージの抽出方法について、具体的な手法を紹介する。エッセンスを抽出した端的で分かりやすい「キーメッセージ」の策定はDXビジョンを浸透させるうえで大切なポイントになる。本稿では、キーメッセージの策定時に活用可能なフレームワークを紹介する。
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