CONTENTS
- スマートモビリティ化がもたらす交通システムの最適化
- スマートモビリティ化の進展が自動車産業に与えるインパクト
- 日系メーカーに求められる「変わる覚悟」
要約
- スマートモビリティとは、「①車両の高知能化」「②車両のコネクテッド化」に伴う「(ⅰ)車両レベルでのスマートな最適制御」と「(ⅱ)クルマを含む交通システムのスマートな最適制御」を実現するコンセプトを意味しており、交通システム全体での最適化によるエネルギー消費の低減につながる可能性がある。
- これは、半導体の低消費電力・高性能化・低コスト化や、高速無線通信の低コスト化・普及、さらにはこれに伴うクラウド・サーバー処理サービスの低コスト化・普及の影響が、本格的に自動車産業を大きく変革しようとしている動きにほかならない。
- その中で、欧州系の先端自動車メーカーやシステムサプライヤーは、競争・協調領域を明確に切り分け、ITベンダーの血を積極的に自社に取り入れることで、異業種の技術を自社の競争力に結び付ける動きを加速させている。
- 一方、日系自動車メーカーやサプライヤーにおいては、企業間での協調・連携や欧米企業への投資・買収がここ1~2年で進みつつあるものの、このままでは、日本の自動車産業は10年を待たず、付加価値の低い「箱モノ屋」という日本の民生エレクトロニクスが陥った袋小路に入る危険性が高い。
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