CONTENTS
- 企業における情報セキュリティ実態調査について
- 情報セキュリティ人材の不足
- 巧妙なサイバー攻撃への対策状況
- IoTセキュリティ
- 総括と提言
要約
- NRIセキュアテクノロジーズでは、毎年「企業における情報セキュリティ実態調査」を実施している。2016年の調査結果からは、情報セキュリティ人材の不足、巧妙化するサイバー攻撃への対策の遅れ、IoTセキュリティの関心の高さ、の3点に関して、特徴的な傾向が見られた。
- 情報セキュリティ人材の不足を感じている企業の割合は89.5%と過去4年間で最も多かったが、人材確保・強化のための施策を実施していない企業も約3割に上ることが分かった。
- 標的型メール攻撃やランサムウエアによる金銭要求などの新しい攻撃が、急速に広がっている。一方で、企業におけるセキュリティ対策は、それらに追いついていない状況である。セキュリティ対策高度化のため、継続的な情報収集と、自社のセキュリティ状況の定期的な評価・可視化・分析が必要である。
- IoTに多くの企業が関心を寄せている一方で、自社ビジネスへの活用は進んでいない。その一因として、情報セキュリティ対策の困難さを挙げる企業も多い。IoTは、ビジネスに合わせてさまざまな形態がある。このため、自社のノウハウを活かしたセキュリティ対策を推進することが重要である。
- 情報セキュリティの推進を前提とした各種施策が必須であるにもかかわらず、縦割り組織による部門間連携の不足、継続したセキュリティ施策の実施不足などの課題が浮き彫りになった。各社の経営トップがセキュリティをしっかりと意識し、これらの改善に努めることが必要と考える。
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