CONTENTS

  1. 欧米製造業のデジタル化
  2. アジア製造業の変質
  3. デジタル化による競争パターンの変化
  4. 懸念される日本のガラパゴス化

要約

  1. 第四次産業革命とインダストリアル・インターネットのイニシアティブにより、グローバル製造業の変革が進められている。各種の標準化やデファクトとなるパッケージソフトウエア整備の進展とともに、開発製造プロセスおよびサプライチェーンのデジタル化がさらに進んでいる。
  2. 製造業のデジタル化は、中国を含めたアジアの製造業による欧米先進技術キャッチアップのハードルを下げる効果をもたらしつつあり、これらの国は国家的規模でのデジタル化技術開発投資、欧米企業の買収などを通じて急速に技術力を高めつつある。
  3. 第四次産業革命のフレームワークに基づく製造業のデジタル化は、サプライチェーンの構造を、従来の個別摺り合わせ型の構造からオープンイノベーションを加速する構造へと変化させており、デジタル化への乗り遅れがわが国の製造業での競争力の喪失につながる懸念が強い。
  4. わが国のデジタル化は、個別製造設備のデジタル化にフォーカスする傾向が強く、工場間・企業間連携によるサプライチェーン構造の革新に向かう欧米企業、それを追いかけるアジア企業のネットワークから外れ、製造業におけるガラパゴス化をもたらす懸念が高まっている。

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執筆者情報

  • 辻 直志

    辻 直志

    産業ITソリューション事業本部

    主席コンサルタント

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