CONTENTS
- 「デジタルトランスフォーメーション」の台頭
- デジタルトランスフォーメーションが製造業にもたらす影響と機会・脅威
- デジタルトランスフォーメーションの鍵となるIoTの日本と欧米での活用の相違
- 日本流IoTの課題と目指すべき方向
- これ以上デジタル敗戦を繰り返さないために
要約
- 欧米および新興国でIoTをはじめとしたデジタル技術の活用が進むのと並行して、日本でも多くのメーカーがデジタル技術の活用を模索しており、「第一次製造IoTブーム」とでも呼ぶべき時期を迎えつつある。
- しかし、欧米の製造業では、IoTとITを組み合わせたデジタル技術を活用して事業・産業の構造変革を狙う「デジタルトランスフォーメーション」を最終目標としているのに対し、日本の製造業では、生産現場でのデジタル技術活用をスコープとした、いわば「工場IoT」にとどまっている。
- このままでは、日本ではIoTが局所的にしか活用されないまま、製造業のデジタル技術活用への関心が収束してしまいかねない。その結果、欧米企業、ひいては新興国企業が仕掛けてくる産業構造の変化に対し、日本のメーカーは無防備なままになりかねず各所でエレクトロニクス産業に続く「デジタル敗戦」を喫することも危惧されるのである。
- このような事態に陥ることを避けるため、デジタルトランスフォーメーションがグローバルトレンドとなりつつあることを認識し、世界の強豪企業に先駆けて自社のビジネスモデルやエコシステムの変革・再構築に向けた検討を進める必要がある。
- そのためには、経営トップ自らが「デジタルトランスフォーメーション」のインパクトを理解し、変革後の自社の競争戦略や強みのあり方を明確にした上で、デジタル技術を前向きに活用する旨のメッセージを発信し、各機能部門に「あるべき姿」の検討を求める必要がある。
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