これからの日本企業のマネジメントは、従来とは比較にならないくらい難しいものになるだろう。その要因を大別すると4つある。
第一に、デジタル化の影響で産業構造変化のスピードが著しく加速していることである。業界の垣根がなくなり、ある日突然、考えてもいなかった競争相手が登場するようになっている。IT業界ならこの後5年、10年で、グーグルを歯牙にもかけない新たな企業が異業種から出てくるかもしれない。
第二に、国内市場が少子高齢化の影響で成熟し、かつ慢性的な人手不足という環境下で企業活動を行わなければならないことである。
第三に、新興国台頭のスピードが非常に速いことである。競争相手としても提携相手としても市場としても、新興国を無視できない状態になっている。今時、「新興国は人件費が安い」などと日本との優劣や遅速を比較する意味はなく、すべて対等なライバルやパートナーとしての存在になってくる。
第四に、上記の理由から、従来にも増して「グローバル・オペレーション」が必須になり、そのうち「グローバルな組織」が当たり前の時代になるということである。
まとめると、これからはまさにグローバルに最適なエコシステムに則したマネジメントが必要になるのである。
PDFファイルでは全文お読みいただけます。
執筆者情報
※組織名、職名は現在と異なる場合があります。
購読に関するお問い合わせ先
年間購読をご希望される方は、下記問い合わせ先へお願いします。
-
NRIフィナンシャル・グラフィックス
戦略マーケティング部
Tel:03-5789-8251(平日9:30~17:00) Fax:03-5789-8254※FAXでのお問い合わせは下記お申し込み用紙をご使用ください。
お申し込み用紙ダウンロード(236KB)