CONTENTS

  1. 日本企業のM&AとPMIにおける問題点
  2. PMIプロセスと重要な機能統合
  3. PMIプロセスにおける課題解決の方向性

要約

  1. 日本市場が停滞している現在、日本企業は海外に市場を求め、またさらなる成長に必要な技術を獲得するために海外で積極的にM&Aを進めている。しかしながら、日本企業の海外企業買収において、PMIは困難を伴うケースが多い。その理由として、①買収推進体制の不備、②買収目的、シナジー創出シナリオにおける不十分な合意形成、③被買収企業との戦略コミュニケーション不足、④重要人材の流出、⑤業務プロセス統合の長期化、⑥組織風土や文化融合におけるコミュケーション不足、が挙げられる。
  2. PMIプロセスは、①戦略統合プロセス、②業務統合プロセス、③モニタリングプロセス、で構成される。さらに本シリーズでは、PMIにおいて特に重要となる機能統合として、(a)販売・マーケティング機能統合、(b)SCM機能統合、(c)製品開発・ものづくり機能統合、(d)人材基盤・組織、ガバナンス統合、について述べる。
  3. PMIにおける課題解決の方向性として、①買収推進体制の確立、②戦略合意形成とコミュニケーションの徹底、③被買収企業キーマン(重要人材)参画による統合チーム形成、④統合の達成度合いの「可視化」とPDCAの徹底、⑤ガバナンスの明確化と経営への意思決定プロセス導入、⑥理念の浸透と企業文化の統合、がある。

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執筆者情報

  • 青嶋 稔

    青嶋 稔

    コンサルティング事業本部

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