CONTENTS
- 戦略統合における問題点
- 戦略統合プロセスの位置づけと必要性
- 先行事例から見た戦略統合の進め方
- 戦略統合プロセス成功のポイント
要約
- 戦略統合の問題解決には、被買収企業とどのような戦略を実現していきたいかをともに議論し、戦略を策定していくことが必要だ。しかしながら、日本企業の戦略統合においては、自社の中期経営計画を相手企業に説明し、一方的な予算説明となることも多い。この要因は、①市場に関する共通理解が醸成されていない、②戦略策定における買収企業・被買収企業共同での意思決定プロセスが欠落している、という点にある。
- PMIのプロセスは、戦略統合、業務統合、モニタリングの3つに分かれる。このうち、買収企業・被買収企業の経営陣同士の間で事業環境に対する共通認識を醸成し、統合後の戦略を策定していく戦略統合プロセスはPMIの最初に位置づけられ、買収と統合の難しさを克服する上で、その成否がその後のプロセスの成否をほぼ決定するといってよい。
- 先行事例として、キリンホールディングス、富士フイルムホールディングスにおける戦略統合がある。
- 戦略統合プロセスを成功させるポイントとして、①被買収企業の組織能力の見極めとガバナンス体制の構築、②ビジョンの共有と戦略の構築、③統合推進人材(チェンジ・エージェント)の育成、④統合状況をモニタリングできる統合推進体制作り、がある。
PDFファイルでは全文お読みいただけます。
執筆者情報
※組織名、職名は現在と異なる場合があります。
購読に関するお問い合わせ先
年間購読をご希望される方は、下記問い合わせ先へお願いします。
-
NRIフィナンシャル・グラフィックス
戦略マーケティング部
Tel:03-5789-8251(平日9:30~17:00) Fax:03-5789-8254※FAXでのお問い合わせは下記お申し込み用紙をご使用ください。
お申し込み用紙ダウンロード(236KB)