CONTENTS
- 自動車会社、エネルギー会社の事業環境変化
- 自動車会社、エネルギー会社の対応策
- 電気自動車大量導入時代の電力の課題
- 電気自動車と電力インターネット
要約
- 電気自動車(EV)の登場・普及は、自動車会社と電力会社の事業の相互乗り入れという、従来では考えられなかった事態を生み出している。
- 一部の自動車会社では、電気自動車の所有者に対して定額充電サービス事業を展開している。現在は、自社電気自動車の魅力度向上に向けた施策としての意味合いが強いが、電力小売事業の一部を電力会社から奪っているという見方もできる。そして今後は、車両利用分のみではなく、家庭利用分の電力をも扱う自動車会社も出てくる可能性がある。
- 他方、電力会社の側にも電気自動車充電用の電気供給だけでなく、モビリティサービスに進出する兆候を見ることができる。電力会社の資産である電柱や変電施設を活用したモビリティサービスとしての機能向上が十分に考えられる。
- 電気自動車は移動することで、充電に伴う電気の需要場所と需要量が変化するという特性を持つ。社会に電気自動車が普及していくにつれ、電力の設備容量(kW)と局地的な需要変動(⊿kW)に大きなインパクトを及ぼすなど、電力ネットワークに無視できない影響を与える。
- 電気自動車を電力ネットワークの制御リソースとして活用することは、自動車会社、電力会社双方にとってメリットが存在する。電気自動車の充電による電力ネットワークへの影響を正確に制御することができた場合、それは新たなビジネスチャンスになる可能性がある。
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