CONTENTS
- 世界の旅行需要を牽引するシルクロードの国々
- 観光を成長産業に位置づける中央アジア・コーカサスの国々
- インフラのキャパシティ向上に日本企業が参入するポイント
- 観光資源のブランディングとプロモーションに日本の経験を活かす視点
要約
- 世界の旅行需要は年率3~7%の勢いで伸びており、その中でもシルクロード経済圏の旅行者数の増加が目立っている。隣接する東欧・中東・アジアの所得向上が、この地域での観光需要を引き上げている。
- コーカサスの一角を占めるジョージアでは、欧州に近い文化を残す街並みの再生とビザの大幅な解禁で、これまで観光客を大幅に伸ばしてきた。その勢いをこれからの経済成長の柱にするために策定された観光戦略2025では、世界でも有数の観光地になることを目標に、ゲートウェイとなる交通インフラのキャパシティ向上と、観光地としてのブランディングの二本を柱としている。
- 空港インフラのキャパシティ向上に日本企業が参入する際には、ホスピタリティの高いサービス、およびライフサイクルコストで見たときの高い経済性をアドバンテージとして、差別化を図ることが望ましい。
- 観光のブランディングにも、日本各地のDMOによる活動が横展開できる。第一は各地の観光資源を外国人に分かりやすく特徴付けること、第二は観光情報を多言語化したデジタル・インフラを整備していくこと、第三は観光客から得られる収入機会を拡大させ、地域の自立的経営を目標とした活動を推奨すること、である。日本がインバウンドで地域創生に培ってきたノウハウを、親日国の多いシルクロード地域経済圏に展開することが期待される。
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